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A new energy world: Why costs matter in an era of resource abundance?
Canadian energy survey(2015年4月:英語)

原油価格は3年前の1バレル100ドル超から、2014年後半にはほぼ半分まで下落しました。こうした中、石油・ガスセクターのビジネスモデルは「資源に乏しい」時代のビジネスモデルから、「資源が豊かな」新たな時代のビジネスモデルへと構造上の変化が進行中です。
「資源が豊かな」世界においては、高コストの開発プロジェクトや操業コストが上昇する非在来型資源の開発は割に合いません。企業は、より戦略的で長期的なコスト管理の視点を持つ必要があります。こうした不確実な時代に、原油価格が再び上昇するのを待ちながら短期的なコスト削減を実施するだけの企業は、真の意味での敗者となる可能性があります。

本稿はカナダのエネルギー関連企業のエグゼクティブ130名超を対象にエネルギーのコスト管理に関する調査を行い、そこから得た結論と洞察をまとめたものです。

  • 本稿によれば、回答者の95%が、原油価格の下落は現在の経済状況に中程度または大きな影響を及ぼしていると考えている。一方で、長期的なコスト管理戦略の実施が最低限度にとどまっている、または長期的なコスト管理戦略が全くないとした回答者が92%に達している。
  • 原油価格の下落に対し、現在企業が実施している対応策のトップ3は、1)経費管理、2)資本の適正な配分、3)従業員数の削減となっている。しかし、セクターや規模で対応が異なり、垂直統合型石油・ガス企業や大型石油サービス会社は石油価格の下落をライバル企業から良質な資産を獲得する好機だと捉えている一方、中規模の石油サービス会社や上流部門の石油・ガス企業は人員削減を進めている。アウトソーシングや戦略的ソーシングといったグローバル規模でのコスト管理のソリューションを検討している企業は5,000人超の従業員を擁する少数の企業に限られている。
  • 企業が直面するコスト管理手法の課題のトップ3は、1)コスト削減を進めながらの経営能力の維持、2)資本配分における優先順位付け、3)資本配分の実施となっている。
  • 企業の競争優位を高めるコスト管理プログラムには、1)バリュー(価値)、2)スピード(ペース)、3)サステナビリティが必要とされる。企業は適切なスピードで、長期的かつ持続可能な戦略的コスト管理を実施する必要がある。
A new energy world: Why costs matter in an era of resource abundance?
Canadian energy survey
A new energy world
Why costs matter in an era of resource abundance?